ギターとアンプとライブハウス
- 2007/09/30 09:43
- カテゴリー:音楽
おととい、職場の人と
「ライブハウスってなんであんなでっけえアンプ置くんだろうな」
ってな話をしてたんだけど、
なんでちっさいアンプ置こうとしないんだろうねアレ
「まあマーシャルのスタック置いてたほうが若いバンドマンが使ってくれるからじゃないかなあ」
みたいな結論だったんだけど
スタックのアンプってなデカい音出せば出すほどいい音で箱が鳴く
パワーアンプの歪みとかってのもあるんだろうけど
鳴らせば鳴らすほどキャビの正面にしか飛ばない音以外に
キャビネットの周囲に拡散する箱鳴りがよく聞こえるようになる
スタックアンプの一番の魅力はその箱鳴りと身体に響く低音なわけじゃん
だけどライブハウスってアンプから出てる音が直でフロアに聞こえてるわけじゃないじゃない
一回マイクで拾ってPAに送ってエレボイとかのスピーカーで鳴らすわけじゃん
てことはいくら鳴らしても箱鳴りなんて直で体感するようには乗らない
だってスピーカーの真正面のオンマイクしか立ってないから
そのうえ出演者の音作りは基本的にアンプ直の音を
マイクよりは離れた位置で箱鳴りも聞きながらやるわけで
気持ち良いからってガンガンあげるとPAの人に下げろって怒られる
下げるとモニターから出てくる箱鳴りの少ない、思ったのと違う音しか返ってこない
でもそんなリハのPA調整の段階になってからアンプのセッティング変えたいとかいうと
PAが時間ねえんだぞとかまた嫌味を言う
だったら最初から小さいアンプを台にでも積んで鳴らしたほうが
スタックみたいに気持ちいいからガンガン上げる、みたいなことも起きないし
結果的にスムーズにことが運ぶんじゃないかとか思うのよ
そんな話をしてたら
職場の人が「そういえば」と
土屋昌巳が、ええとなんだっけなんかバンド
(マルコシアスバンプだったかな)のプロデュースしたときに
「実際の出音とマイクで拾った音は違うから」つって
ギターをマーシャルを含めたいくつかのアンプにパラって同時に録り
ブラインドテストで聞き比べさせた話をしてくれた
「やっぱりマーシャルは違うなあ」と全会一致で一個に決まったらしいんだが
実はその音はグヤトーンの小さいコンボアンプの音だったとか
往々にしてレコーディングでは小さいアンプのほうがよく録れるらしい
もしかしたら、なんだけど
小さいアンプって当然キャビネットも小さいじゃん
そうすると当然上下左右後ろの五辺の板もそれぞれ近い位置にあるから
正面にマイクを置いたときに箱鳴りが拾いやすいんじゃないか
と思うんだがどうなんだろう
ということでライブハウスみたいに酷使されやすい環境には
小さくて真空管が入ってなくてトラブル少ないうえに
JCなんかとくらべんものにならんほど素直で音がいい
ピーターソンみたいのが一番なんじゃね
と思ったらなに、ピーターソンのアンプってもう売ってないの??
じゃああのストロボチューナー作ってるアレは違うとこなの???
ken-sya
アンプ作ってたのは英国の人。
チューナー作ってるのは米国の会社だそうな。
ピーターソンさんはどうも一代限りの職人さんだったっぽいね。
でっかいチューブアンプってのは大艦巨砲主義みたいなもんで、外タレが音が鳴らないキャビを、ライブ用の「セット」としてずらっと並べる的な「分かり易い見た目の迫力」にも寄与してるから、そう簡単には変わらないと思う。
それにしれもギターって小型高出力ってあんまり無いね。ベースは結構種類があるのだが。